永遠の始まり
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忘れたことなんかなかった。 俺の中の、一番明るい、一番輝いている場所に、お前はいる。
お前の声が聞こえた気がした。 慌てて振り返って、もう一度耳をすませたけど、 ――やっぱりお前はいなかった。 けれど、何処かにお前を感じて、お前を探して街を駆けた。
今日、俺は高校生になる。 お前はどうなんだろう。 俺は、お前の年も、名字も知らない。 知っているのは名前だけ。
入学式の前に、あの教会に行こう。 お前と別れた、お前と約束した、あの教会。 あれは俺の学校の中にあるんだ。
約束した。 いつか、 お話のつづきをしてやる、と。 必ず迎えにくる、と。
だから…………。 |
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